大分むぎ焼酎二階堂のCMロケ地に行ってみた。「白水ダム」他【のぶさんぽ8】
- 2018.07.24
- 散歩

こんにちは。のぶです。
大分むぎ焼酎二階堂のCMで2006年に放送されていた「未知の力」編では大分県竹田市の各地でロケが行われています。
その中から日本一美しいダムと言われている「白水ダム」と他2箇所に行ってみたのでご紹介します。
まずは二階堂のCM「未知の力」編をご覧ください。
このCMのロケ地は「二階堂CMライブラリー」で調べることができます。
これを見ると、
大分県竹田市では、白水溜池・堰堤、市内、若宮井路笹無田石拱橋、音無井路円形分水、百木公民館、明治小学校。
福岡県では福岡市南区の若久川、背振山。
となっております。
※↑赤字が訪れた場所
それでは早速見ていきましょう。
白水溜池堰堤(白水ダム)
白水ダムは堤高(ダムの高さ。より正確に言うと基礎地盤が接する部分からの高さなので見た目の高さとはことなります。)が約14m、堤長(ダムの横方向の長さ)約86mのコンクリートおよび石造越流式重力ダムです。
しかし河川法では堤高15m以上のものをダムと定義しているので、白水ダムの正確名称は「白水溜池堰堤」になります。
日本一美しいとの呼び声が高い白水ダム。
その理由はなんと言ってもやはり落水表情に尽きます。
流れ落ちる水が絹のように滑らかで、堤体の右岸(川上から見て右側)には湾曲面状、左岸には雛壇状の導流部を設け豊かで美しい落水表情を演出しています。
これは、この地域の地盤が脆弱であることから(阿蘇山周辺の火山性地質)、落水時の衝撃による基礎部崩壊を回避するための工夫なのです。
水流が強まると、左右の流路からの水が中央の水流を弱める働きをしています。
右岸の曲面流路。
左岸の階段状流路。
水の流れを計算した独特のデザインの堰堤形状はダムの大きさ的には小規模ながらもウットリといつまでも見ていられます。
画像では物足りず、かといって中々現地まで行けない人のために動画を用意しましたので是非ご覧ください。
今回紹介したのは左岸側のスポットです。
右岸側から見るためには、ここから車で数十分かかる上に駐車場からダムまで約1kmほど歩かねばならないのでご注意ください。
詳しくは「竹田市観光ツーリズム協会 白水ダムへの道」をご覧ください。
音無井路円形分水
撮影:2016年5月
そもそも円形分水とはなんぞやって方のために説明すると、農業用水などを正確に分配するための利水施設なのです。
明正井路第一拱石橋
撮影:2016年5月
最後はこちらの水路橋になります。
この記事を書くにあたり色々調べているうちに、二階堂のCMに出てくる水路橋とは違うということに気が付きました。
CMに出てくる水路橋は2連アーチなのですが、こちらは6連です。
さらに水路橋として日本で最大規模となっており、2002年に土木学会選奨土木遺産に選定されています。
さらにさらに、名称の「明正」というのは、計画及び工事が明治から大正にかけて行われたことに由来するのです。
場所も白水ダムに近いので一緒に見てまわるのにおすすめです。
上がってみると、実際に水が流れているのがわかります。なんだかちょっと感動しました。
なぜCMでこの明正井路第一拱石橋ではなく、若宮井路笹無田石拱橋が採用されたのかは、恐らく水路橋とJRの鉄橋が並んでいて画になるためと思われます。
参考画像:日本の旅
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